たちかわ・財政を考える会
(ハンドブック1)
自治・政策・財政 市民ハンドブック(本編)
2017年3月1日発行、A5サイズ、83ページ、頒価500円
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《はじめに》
私たちの生活は地方「自治」・「自治」体なくしては成り立たない。自治体は、住民の生活を維持・増進するために福祉・環境・防災などの各種「政策」を立案・実施している。そのために「財政」が必要不可欠である。
たちかわ・財政を考える会では、2015(平成27年)年12月に『たちかわ市民財政白書』を発行し、この白書の普及とともに、これをテキストとして「財政学習会」を継続的におこなってきている。
本ハンドブックは、公共サービスと市民負担のあり方を市民・議員・自治体職員が共に考えるために必要と思われる自治・政策・財政にかんする基本的な知識をできる限り分かりやすく、簡潔にまとめたものである。本文中には、立川市の具体例を引用している。また、本文中では次の用語法によっている。
・年の表示については、原則として、昭和を「S」、平成を「H」で()内に併記し、2017年以降については西暦だけとしている。
・自治体との関係で「住民」、国との関係で「国民」とし、主催者・納税者の意味で「市民」としている。
・「自治体」は、市区町村と都道府県をさし、「首長」(正式には「しゅちょう」で、慣習的に「くびちょう」)は、市区町村長と都道府県知事をさす。
・「市町村」には、原則として特別区(東京23区)をふくんでいる。
たちかわ・財政を考える会は、市民の立場からわがまちの財政について、共に学び・考え、発信することを目的として、市民有志が主体となって組織した団体である。会の活動には、党派性や宗派性をもち込まず、行政当局の影響もうけることなく自主性・自立性を貫くこととしている。会には、市内外の誰でも加入でき、議員や自治体職員も市民の立場で加入でき、会の運営はオープンにしている。
《目次》
はじめに
目次
第1章 自治体をめぐる環境にどのような変化が起きているか
1 人口構造の大変化
2 自治体・国の対等関係の確立
3 自治体・国の財政ひっ迫
4 重要政策課題の山積
5 大災害の発生と危機管理
6 格差の拡大と貧困化の進行
7 ICTの高度活用と国際化の進展
第2章 自治体はどのような性格と機能をもっているか
1 自立した政策主体
2 信託による政治・行政
3 自治体の役割
4 自治体の区分・種類
第3章 自治体の行政サービスはどのようにして提供されるか
1 政策の基本構造
2 補完性の原理
3 総合的・計画的な政策実施
4 政策実現のための法務・財務
5 財政と財務
第4章 税はどのように集められ、どのような形で使われるか
1 税の特質と種類
2 納税義務の成立と土地の価格
3 税額決定と納税方法
4 税金の使途経路
5 社会保険料と公共料金
第5章 予算はどのような仕組みになっているか
1 予算の区分
2 予算づくりの過程
3 予算の性質・原則
4 歳入歳出予算
5 政策実現の財源
第6章 決算はどのように集計・分析・評価されるか
1 決算の集計
2 自治体間の比較
3 決算の手続き
4 決算の分析・評価
終章 市民負担に目を向けよう
1 税金の使途監視
2 市民負担の記録を
財政用語集(市町村関係)
おわりに
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